ADR-0028 敵の白紙化を廃止する
| 状態 | superseded |
| 決定日 | 2026-08-26 |
| 区分 | ゲームデザイン |
| 置き換え元 | ADR-0004・ADR-0017・ADR-0020(すべて superseded) |
| 置き換え先 | ADR-0033 |
この決定は ADR-0033 に置き換えられた。 「敵はページを永久に破壊しない」という核は生きている — 白紙化は復活したが、無条件の焼却ではなく、跨ぎで防げる Intent として、発動面を一時的に奪うだけの形に変わった。
死語
この ADR は 2026-08-26 時点の語彙で書かれている。 本文の次の語は、いま通じない。現行の定義は 用語集 にある。
| 本文中の語 | この ADR での意味 | 現在 |
|---|---|---|
| 白紙化 | 敵がページを白紙ページへ変える攻撃。本 ADR がこれを廃止した | 廃止。敵はページを焼かない |
| 蘇生・忘却 | 白紙化を戻す/白紙化される枚数を減らすページ効果 | 廃止。対象を失った |
| 帯 | 敵が毎ターン宣言する刻の区間。幅を持った | 廃止。敵は幅を持たない一点=座(ADR-0024) |
| 軌跡 | 1ターン中に刻が通った経路 | 廃止(ADR-0023) |
| 効果語彙 | ページが取りうる効果の、名前付きの閉じた一覧 | 廃止。効果は状態変数への作用の列であり、名前は組み合わせの通称にすぎない(ADR-0030) |
ラストバトル専用システム『白紙化のハッキング』(シナリオ)は名前が重なっているだけの別物であり、この決定の影響を受けない。
背景
白紙化は ADR-0002 の帯が持つ3判定の1つとして生まれ、ADR-0004 で発生源を敵に一本化し、ADR-0017 で対象を手札に絞り、ADR-0020 で軌跡を塞ぐ性質を得た。4本の ADR を重ねて成立していた仕組みである。
その前提が3つとも失われる。
| 前提 | 失われる理由 |
|---|---|
| 敵が幅を持つ帯として存在する | 敵は一点になった(ADR-0024) |
| 白紙ページが軌跡を塞ぐ | 軌跡制約が廃止された(ADR-0023) |
| 「白紙」が敵に焼かれた状態を指す | 「まだ書かれていない面」を指すようになった(ADR-0025) |
加えて、この仕組みはルールを1本増やしてプレッシャーを作る装置であり、ルールを減らしてカード効果に寄せるという今回の方針の対極にある。
決定
敵の白紙化を廃止する。 ページがプレイ不能になる原因は、発動する側の面がまだ書かれていないことだけになる。
- 敵はページを焼かない
- 焼却予告という表示も存在しない
- 「白紙ページ」は「両面とも書かれていないページ」を指す語として残る
却下した案
| 案 | 却下理由 |
|---|---|
| 一点の敵の周囲に焼却範囲を設けて白紙化を残す | 帯を別名で復活させることになる。ADR-0024 が幅を捨てた理由がそのまま当てはまる |
| 手札持ち越しを活かし、白紙ページが手札に居座る圧として残す | 圧としては現行より強いが、破るがステージ1回になったため掃除が追いつかない。手札が白紙で埋まって身動きが取れなくなり、プレイヤーの選択と無関係に詰む |
| 「深層焼却」を持つ特定の敵にだけ残す | 例外の敵1種類のために、白紙化のルールと UI(焼却予告)を丸ごと維持することになる。割に合わない |
| 白紙化を「面を1つ消す」に弱めて残す | ペンで書き込めば戻せるため脅威にならず、かつペンの使用回数を敵が一方的に奪う形になる。ペンをデッキビルドの手段として使う動機と正面から衝突する |
影響
- 柱4の物語とメカニクスの接続点が1つ失われた。 「敵が主人公の人生を焼く → 焼かれたページは破るしかない → 破ると綻びが上がる」という連鎖が切れる。破壊は全てプレイヤー自身の手から来るようになり、柱4は「外圧に壊される」から「自分で壊す」へ純化した
- 進行と経済の「デッキは増えるが質が劣化する」が失われた。 デッキが減るのは破ったときだけになり、劣化という方向の圧はなくなった
- 「蘇生」(白紙化を戻す)「忘却」(白紙化される枚数を減らす)という効果語彙が対象を失い、廃止された
- バトル画面から焼却予告の表示が消えた
- 敵の設計から「プレイヤーのビルドの核を焼く」という手段が失われた。 敵の個性は、点の位置と Intent のカーブだけで作ることになる