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ADR-0019 寿命上限を伸ばせる天井にし、銘が上限を超えることを許す

状態accepted
決定日2026-08-11
区分ゲームデザイン

死語​

この ADR は 2026-08-11 時点の語彙で書かれている。 本文の次の語は、いま通じないか別の意味になっている。現行の定義は 用語集 にある。

本文中の語この ADR での意味現在
崩壊ライン綻びの累積がこの値を超えると敗北した廃止。綻びを上げること自体に危険はない(ADR-0027)
未来ページ銘と刻の関係で決まるページの動的な分類ページは固定の未来面・過去面を持つ(ADR-0025)
防御過去ページのプレイで得る 刻 − 銘。方向に依存したターン終了時の |刻 − 座|(ADR-0024)
手札ターン終了時に全て捨て、毎ターン規定枚数まで補充されたターンをまたいで残る(ADR-0026)
神話マス高い銘のページを配った両極端の銘を配る(ADR-0029)

背景​

敗北条件「刻が寿命上限に到達する」は、実際にはほぼ発火しない。

銘の値域が 0 〜 寿命上限 と定義されているため、寿命上限に到達する唯一の方法は「銘 = 寿命上限 のページを切ること」だけだった。数直線の壁(柱1)と敗北条件が二重に同じことを言っており、しかもどちらも空振りしていた。

また、刻を押し上げる力が無いため「終盤は刻 50〜70」という弧が保証されないという問題があり、ステージクリアごとに加齢する案を検討していた。しかし ADR-0018 を入れた時点で、刻を押し上げる動機は既に揃っている。

刻が高いと
防御 刻 − 銘大きくなる
破ったときの綻び |銘 − 刻|(過去側)大きくなる
攻撃コスト 銘 − 刻安くなる
未来ページの枚数減る(唯一のコスト)

最適な刻は「攻撃札が残っている範囲でできるだけ高いところ」であり、神話ページを集めるほどその天井が上がる。弧は強制しなくても動機から出てくる。

決定​

1. 壁は敗北条件ではなく、プレイ不能として表現する。

刻が寿命上限に到達しても死なない。その先へ進む手段が無くなるだけである。敗北条件は4つから3つになる(HPが0/累積綻びが崩壊ラインを超える/ドローフェイズで山札・捨て札・手札の全てが空)。

2. 銘の値域は寿命上限を超えられる。

銘 > 寿命上限 のページは持てるが、プレイできない。 物語上は「起こらなかった壮大な未来」=あなたが決して生きない年であり、神話マスが配る。

3. 寿命上限を伸ばす恒久アビリティを置く。

哲学マスで「寿命の延長」を取ると上限が上がり、それまで死に札だった超高銘のページが解禁される。

却下した案​

案却下理由
ステージクリアごとに加齢する(刻が自動で進む)弧は保証されるが、ADR-0018 が既に上昇圧を供給している。加えて、タダで高度が手に入ると神話ルートで登る動機が薄れる
敗北条件を残す(現行維持)銘の上限=寿命上限である限り、実際に発火するのは「銘 = 寿命上限 のページを切ったとき」だけ。仕様に載っているだけで機能しない条件になる
壁に近づくと段階的にペナルティを与える敗北条件の代わりになるが、ルールが増える。攻撃札が尽きて徐々に絞め殺されるという自然な帰結で足りる

影響​

  • 天井に張り付いても即死しない。 ただし攻撃札が尽きるため、降りるか、壊しきる以外に勝ち筋がなくなる。**「人生の最果てまで駆け上がって、そこから幼少期を焼き払う」**という一発勝負の線が成立する
  • 寿命上限が固定値から可変資源になった。 哲学マスの選択肢(HP上限・スキャン距離・綻び上限・寿命)のうち、寿命だけが手札の死に札を戦力に変えるという異質な効き方をする
  • 神話ページの設計に幅が出た。銘 92 のページは、寿命 80 のうちは飾りであり、延長を取った瞬間に最大火力になる
  • PRD の成功基準、画面フローの敗因表示、テスト方針の「4つの敗北条件」がすべて3つに変わった
  • 「未来へ振り切りすぎて寿命を使い果たす」という敗北の物語は失われた。代わりに「使い果たした先で、何も出来ずに絞め殺される」という遅い死になる